白い歯が与える影響と白い歯を保つためのコツ

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残念ながら、人々はしばしば、視覚的特徴を元に他人の人格や能力についての判断を下す傾向があります。白い歯と整った歯並びは、自己表現の一部としてだけでなく、他者からどのように見られるかを決定する重要な要素でもあります。今回は白い歯を持つことのメリットや、白く保つためのコツについて書いていこうと思います。

白い歯を持つことのメリット

1. 初対面での印象

   人は初対面の人に対して、瞬時に印象を形成します。研究によると、白い歯と整った歯並びは、健康、信頼性、社会的地位などを示す目安として機能する可能性があります。これは「ハロー効果」として知られており、人々は一部分の好意的な特徴(例えば今回の白い歯や整った歯並び)を全体へと一般化する傾向があります。 

2. 自己信頼感(肯定感)の向上

   自分の外見に自信を持つことは、自己評価や自己効力感を高めることに寄与します。必ずしも自己肯定感が強いことが良いとは思えませんが、白い歯や整った歯並びは自己信頼を向上させ、人々が自分をより積極的に表現することを可能にします。その結果、相手に良い印象を与えることがあります。

3. 社会的なジャッジメント

   人々は意識的・無意識的に他人の歯を見て、その人の生活習慣やパーソナリティを判断することがあります。白い歯は健康的なライフスタイルを、整った歯並びは規律と組織性を示すとされています。

海外の面白い研究結果があります。

クレスト・ホワイトストリップスの委託により実施された「歯の白さが第一印象に与える影響」研究では、笑顔の白さが初対面の相手からの印象に大きく影響することが示されました。

1,006人の参加者を対象に定量的なオンライン調査が行われ、白い歯を持つ人々が、金銭的成功、信頼性、専門的成功といった部分において、歯が汚い人々よりもポジティブなイメージを持つことが確認されました。性別、年齢、収入、教育、雇用、または結婚の有無に関わらず、参加者たちは同じ結論に達しました。

さらに、就職面接のシミュレーションでは、ホワイトニング後の方がプロフェッショナルに見える(65%)、自信がある(61%)と思われる方が多いことがわかりました。また、初デートのシミュレーションでは、半数以上の参加者がホワイトニング後の方がより積極的である(59%)と評価されました。

このように、美しい白い歯と整った歯並びは、人々の私たちに対する印象に大きな影響を与えます。これは、成功した対人関係の形成、信頼感の構築、そして自信とプロフェッショナルさの演出において重要な要素となるかもしれません。それでは、白い歯を保つためにはどのような事が必要でしょうか。

白く美しい歯を保つためには

上記の様に白い歯を保つことは色々な面でメリットがあります。しかし、日々の飲食や生活習慣の影響で、歯は変色しやすい部分です。歯を白くする、保つためには以下の様な方法があります。

1.適切な口腔衛生習慣を維持する

歯を白く保つための最初のステップは、日々の適切なブラッシングとフロッシングです。これにより、歯の表面についた食物の残りや細菌のかたまり (プラーク) を除去することができます。歯磨き粉などでホワイトニング効果が高いものを使用してみるのもよいかもしれません。しかし、国内で売っているホワイトニングをうたっている歯磨き粉は海外のものと比較すると薬剤があまりはいっていないため、気持ち程度の変化だと思っていただいたほうが良いかもしれません。

2. 定期的な歯科検診を受ける

患者さんは100%歯が磨けるわけではありません。歯科医師や衛生士によるプロフェッショナルクリーニングを行うことで、磨き残しの部位や歯石などを除去することができます。特に歯科医院でのブラシや研磨剤は着色を落とす効果に優れているものもあるため、自分で行うセルフケアよりも歯の色を明るく出来るかもしれません。

3. 歯を変色させる飲食を避ける

コーヒー、紅茶、赤ワイン、タバコなどは歯を変色させることで知られています。これらの物質を摂取する際には、水で口をすすいだり、ブラッシングをしたりすることで影響を最小限に抑えることができます。

4. ホワイトニング製品の使用を検討する

ホワイトニングトゥースペーストやジェル、LEDホワイトニングキットなど、多種多様な製品が市場に出ています。このようなものを使用することによって歯を自分の元々あった色よりもさらに明るく出来る可能性があります。一方で、歯科医院以外で販売されているものや海外からの通販等で購入するものは濃度が高すぎたり歯の周りの組織に予想できないダメージをあたえたり、逆に効果がなかったりするものも多くあります。歯科医院でのホワイトニングや、ホワイトニングキットの購入が一番安心かもしれません。

5. 被せ物や修復物で補う

例えばもともと前歯に詰め物をしていたり、被せ物が入っている場合は、着色がとれなかったりホワイトニングしても色が変わらないことがあります。その場合は被せ物をやりかえたり詰め直すことで歯の色を明るくすることができます。とくにセラミック等の素材を使用することで、より自然に白く変化させることがでいます、

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(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 日本歯周病学会専門医

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