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日本の初夏、とりわけ6月は一年で最も雨の多い季節ですね。梅雨に入り、一日中雨が降る日々に心が沈むこともあるでしょう。しかし、この季節にも風情があり、日本独自の情緒を感じられるのが6月の魅力です。そんな6月にふさわしいことわざ「雨降って地固まる」は、困難な状況を経て事態が安定し、良い結果につながることを表します。
このことわざのように、言葉一つ一つには深い意味が込められています。特に、我々の生活に密接に関連している「歯」に関することわざは、多くの教訓や洞察を与えてくれます。
以下に歯に関連する代表的なことわざ・慣用句をいくつかあげてみました。
1. 歯に衣着せぬ
「歯に衣着せぬ」とは、はっきりと率直に意見を言うことを表す慣用句です。つつみ隠すことなく、思ったままを率直に言うことを意味します。この表現は、相手に遠慮したり、気を使いすぎることなく、思っていることをずけずけと言う様子を表す言葉ですが、褒め言葉で言う場合もありますね。反対語には「奥歯に物が挟まる」という言葉があります。「歯に衣着せぬ」の語源は、現実的に歯に衣を着せることはできないものの比喩として使われていて、「歯を隠さない」ことを指しています。「歯を隠さない」ということは、口を開けてしっかりと物を言うイメージが連想されます。したがって、「率直に物申す」ことを「歯に衣着せぬ」となったようです。歯に衣は着せられませんが、セラミックなどの被せ物を着せることで 偽物も本物っぽく見せることも可能になってきています。
歯に衣着せぬ方だと思っていたら実は・・なんてこともあるかもしれませんね(^^)
2. 歯が浮く
歯が浮くという表現は、酸っぱいものを食べたり、歯をくいしばったりしたときに、歯に違和感を感じることから生まれた表現です。現在では、軽薄な言動や見え透いたお世辞など、「甘ったるい」「気味が悪い」何とも表現しづらい嫌な感じを表現するときにも使われます。「歯が浮く」ように感じる原因はいくつかありますが、もしかして歯周病かもしれませんね・・・ でも甘ったるい感じなら虫歯になっている可能性も高いかも・・・
3. 歯が立たない
これは「手に負えない」「困難である」などの意味を持つことわざで、文字通りには硬すぎて歯が立たない、つまり噛み切れないほどの困難や問題を表します。食べ物だけじゃなく日常生活で歯が立たない相手は多くいますよね。
でも、歯磨きを頑張って歯周病の状態を改善したり、被せ物や入れ歯などの治療によりしっかり噛める様になることで、体調や精神面も改善し、いままで歯が立たなかった相手にも勝つことが出来るかも・・・?
4. 歯の根が合わない
はのねがあわない. 非常な寒さや恐怖のために、震えおののくさま。とのことです。もちろん恐怖で身体が震えることは誰でもあると思いますが、噛み合わせがうまくいかないと顎が不安定になり、いつも顎がぶるぶる震えてしまうかもしれません。顎の位置が安定しないと顎の筋肉が落ちたりもしますので、気をつけてください。歯科受診で歯の根が合う様に治療をし、恐怖に強い身体になってみませんか?
5. 目には目を、歯に歯を
ハンムラビ法典で有名な言葉ですね。なんとなく悪事にたいしてはそれ相応の罰がくだるのような罪や自業自得的なイメージがありますが、実際は公平性や等価性を示した言葉のようですね。毎日しっかり歯ブラシを行い、しっかり口の中を管理すれば、それ相応の価値が得られると思います。口のケアは全身の健康に欠かせません。もしかしたら歯には歯を以上の効果が得られるかも・・・ →歯周病と全身疾患について
6. 歯切れが悪い
「歯切れが悪い」とは、言い様がはっきりしないさまで、きっぱりと言い切ることがなくじれったい様子などを意味する表現です。「歯切れ」の意味は歯で物をかみ切るときの感じであり、うまく噛み切れない状態を表していますね。もともと歯切れが悪い歯並びの方もいます。矯正治療や被せ物などで噛み合わせを治療することで、お食事だけでなく、発音なども改善し、両面で歯切れが良いお口が得られるかもしれませんよ。→矯正治療について
7. 歯がゆい
「歯がゆい」とは、思うようにならずにもどかしいことを表す表現です。歯の周りに炎症がおきていると、歯の周りのかゆさや違和感を感じる事があります。もしかしたら歯周病になっているかもしれません。お早めの歯科受診をおすすめします! →歯科検診の重要性について
さて、ここまで「歯」に関する言葉を見てきました。これらの言葉は、歯に対して持つ独特の感覚や見方を反映しています。そして、私たちが日常生活で歯を大切にすることの重要性を改めて認識させてくれます。
毎日のブラッシング、定期的な歯科検診、そして適切な食生活は、健康で強い歯を保つために欠かせない行為です。「歯が浮く」「歯が立たない」などのことわざを思い浮かべてみてください。これらは日常生活の中での心地よさや不快さを表現していますが、これらの感覚は実際に歯が健康であることが前提となっています。
夏が近づき、マスクも外せる様になってきました。周りを気にせず歯牙春色できる日ももうすぐかもしれませんね!そのときに歯を気にせず笑える様、歯科受診は欠かさない様にしてくださいね。
(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 日本歯周病学会専門医