みなさんこんにちは。
暑い日が続いておりますが、体調はいかがでしょうか。
本日はマウスウォッシュ(洗口液)についてお話しします。
新型コロナウィルス対策として有効ではないか、ということで以前ニュースなどで話題になり、そこから洗口液を使用し始めた方もいるかもしれません。
以前の報告では、日本では、洗口液の使用率は約20%程度でした。現在はもう少し上がっているかもしれませんが、デンタルフロスと同様に、洗口液も海外に比べ日本の使用率は低く、残念ながら口腔衛生への関心が薄いことが分かります。
・洗口液の効果は?
洗口液は主に口腔内にある細菌を洗い流したり、殺菌効果により、細菌が原因でおこる歯周病や虫歯を予防することを目的としています。
口腔細菌は歯だけでなく、口の中の様々な場所に存在します。口の中に占める歯の表面積の割合は全体の25%で、その他の75%は舌や咽頭などの粘膜で占められています。洗口液を使用することで、歯以外の粘膜に付いた細菌を減らすことができます。
研究としては、歯周病や虫歯、インプラント周囲炎に効果があるとする報告もあれば、そこまでの付加的効果はないという報告もあります。近年のレビューでは、洗口剤に代表するクロルヘキシジンは、歯肉の炎症予防や歯垢(プラーク)の付着予防としては有効であるが、虫歯や歯周炎(骨にまで及ぶ炎症)に対しては、その影響は未だ不明確であるとされています (L S Brookes et al. 2020)。
また、口臭予防や爽快感がえられる成分がはいっていたりと、いろいろな特徴をもった洗口剤が販売されています。
・洗口液の使用法
洗口液は、大きく分けて2種類にわかれます。ブラッシング時に使うものとブラッシングの後に使用するものがありますので、どちらの使い方なのかをよく読んで選んでください。
また洗口液の効果を充分に発揮するためには、口に含んだらすぐにはき出さず、60秒程度口の中でぶくぶくし、洗口剤が口の中すみずみまで行き渡る様にしてください(恥ずかしながら、私も当初は口にふくんですぐ捨ててしまっていました・・・)。
LISTERINE HPより引用
・洗口液の選び方
いろいろな洗口液が出ています。悩みますよね!基本的にどの洗口液も虫歯予防や歯周病予防にはなります。一番重要なのは継続性です。選ぶ基準は味・刺激や爽快感・コスパ・自覚効果などいろいろあります。当院にもいろいろな洗口液を売っています。まずはいろいろ試してみて、長続きしそうな自分のお気に入りの一本をみつけてみてはいかがでしょうか?
(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 日本歯周病学会専門医