マスクによる口の中の変化
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都内は緊急事態宣言が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
職業柄、元々1年の大半をマスクで過ごしていましたが、暑くなってくると外でマスクをするのはさすがに辛くなってきますね。
ところで先日、ユ○クロの布マスクを初めて使ってみたのですが、個人的にはいつも使っているマスクよりも苦しい気がします。特に、鼻で呼吸しようとするとマスクがすぐ張り付いてしまって、口で呼吸をしたくなります。
マスクと口呼吸の関係について調べてみると、ネットなどの記事には関係性が書いてありますが、論文などはありませんでした(あたりまえかもしれませんが)
実際の所は分かりませんが、実感としては、普段慣れていない方がマスクをすると、鼻で息がし辛く、口呼吸になりやすくなるということは、ある気がします。
そのほかに、マスク装着による口腔内の変化についてはどのようなことが考えられるでしょうか。
1346人に対し、マスク装着前と装着後における口腔内関連項目の変化に関し、調査票にて評価した最近の調査 (RM Peloso et al. 2021) では、マスクを付けることにより、歯ブラシの頻度やフロスの頻度が下がったと報告しています
なぜマスクをしたら歯ブラシの変化が下がるのかは正直よく分かりませんが・・・
口臭や歯ぎしりの自覚なども上がっていますね。コロナによるストレスの影響などもあるのかもしれません。

一方で、マスク装着によって、口腔内の乾燥は少し減ると思います。乾燥すると細菌の増殖が促されますので、その点についてはマスクをすることのメリットもあるかもしれません。
ただし、口呼吸になってしまうと、口腔内が常に乾燥してしまい、歯茎の腫れや虫歯の増加、口臭などにつながります。
皆さんもぼーとして口が開いていることがないように、気をつけてくださいね。
→虫歯治療
(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 歯周病学会専門医