こんにちは!だんだん気温が上がってきましたね。春の食材は栄養価が高く、新しい季節の始まりを感じさせる味わいがありますよね。今回のテーマは「食事によって歯周炎予防が可能なのか?」です。
最近の研究によると、食事によって歯周炎のリスクが変わることが示されています。例えば、歯周病と栄養層に関するレビューによると、栄養は歯周病の発症や進行に影響を与える可能性があり、ビタミンCやD、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素は、歯周病のリスクを低下させることが示唆されています。また、抗酸化物質であるビタミンEやリコピンも歯周病の予防に役立つ可能性があることが報告されています(Kulkarni V et al. 2014)。
さらに、他のレビューにおいても、砂糖入り飲料の摂取は、歯肉からの出血を増加させること、すなわち歯肉炎と歯周炎のリスクを高める可能性が示唆されています。飲料水に添加されている糖の摂取量や摂取頻度は、歯肉/歯周病リスク評価の際に潜在的な要因として考慮されるべきであるとの考察がされています (Gupta V et al. 2022)。砂糖は虫歯リスクも高めるため、やはりなるべく避けた方が良さそうですね。
歯周炎を予防するためには、健康的な食生活を心がけることが重要なんですね。
一方で、歯周炎の主な原因は細菌(プラーク)です。いくら良い食べ物を食べていても歯磨きが出来ていなければ歯周病になってしまいます。そして一度付いてしまった歯石は歯ブラシでは落とせません。適切な歯磨きに加え、定期的な歯科検診を行い、磨き残してしまった歯石を除去する必要があります。
もし歯茎の痛みや出血、口臭などの症状がある場合は、早めに歯科医院で受診することをおすすめします。歯周炎は早期に発見し、治療することが大切です。
(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 日本歯周病学会専門医