歯科も3Dの世界へ

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こんにちは。寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言により、おうちで過ごす時間が多くなっていると思われます。

新型コロナウイルスが蔓延する前はよく映画館に行っていましたが、最近は全く行けておりません。

ところで、いまでは映画館だけでなく、自宅でもVRや3Dで映像が見える世の中になってきていますね。

歯科医療界においても長年2Dの画像で診断を行ってきましたが、1999年に歯科用CTが実用化されてから、だんだんと歯科の診断にCTを使用するようになってきました。

とはいっても高価なものであり、まだまだ一般開業医での普及率は少なく、約10%の医院しか導入しておりません(勝又  2014)。

歯科用CTを使う意味とは?

歯科用CTを使用する一番の利点は、物事を3次元的に見ることが出来ると言うことです。

通常のエックス線画像やパノラマ撮影では、一定の方向からの2次元的な画像しか見ることが出来ません。一方でCT画像では、様々な角度から歯や骨の状態を把握する事が出来ます。

これにより、親知らずの抜歯の際に注意すべき脈管や根の複雑な形態を見ることが出来ます。

また、医科用 CT と比較して歯科用コーンビームCT は

①解像度(空間分解能)が高い。 ②被曝線量が少ない。 ③撮影時間が短い。 

などの利点が挙げられます(佐野ら 2009)

歯科用CTはどのような時に使用する?

歯科用CTの撮影は、親知らずの抜歯や根の治療だけでなく、インプラントを打つ位置を検討したり、歯周外科のシミュレーションなどのためにすることもあります。さらに3Dプリンタなどを使用して複雑な術式の検討や事前準備をすることができます。

過去の研究論文においても、コーンビームCTは診査や診断の正確性を挙げ、治療方針を立てるのにより有効に働くことが示唆されています (S Patel et al. 2019)

また、複雑な歯周炎に対する歯周外科を行う際もCT撮影の利用が有効であることが報告されています (Johan PW et al. 2018)

当院ではインプラント症例は全症例で、歯周外科治療などにも必要に応じて三次元的な画像を撮影し、治療計画を立てております。

虫歯治療

→歯周病治療

→インプラント治療

早く気軽に映画館に行ける世になってほしいですね。

(管理者) 鈴木瑛一 歯科鈴木医院 副院長 歯周病学会専門医

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