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親知らずの抜歯について

当院では、月に1回口腔外科専門医による診療日を設け、困難な親知らずの抜歯や口腔内の疾患について精査・処置をしております。

本ページでは、親知らず(智歯)の抜歯について説明いたします。

 

親知らずとは?

親知らずという歯をご存知でしょうか。通常、永久歯(大人の歯)の中で最後に生えてくる歯で、場所は歯列の一番後方に存在します。大人になってから生えてくる歯、つまり「親が知らない時期にはえてくる」という意味で親知らずと名付けられたとの説があります。また、英語圏では人生のある段階で成熟した人に現れるため、”知恵の歯 Wisdom tooth(智歯)といわれております。

生え方や顎の大きさによってお口の中に出てこないことも多く、場合によっては周りの組織や歯に様々な影響を与えます。

親知らずを抜いたほうがいい場合とその理由

親知らずは通常の歯と違い、予想外の場所にはえたり、横の方向に向いていたりすることがあります。親知らずをおいておくことによって、色々な問題を引き起こす可能性があります。下記の様な問題や理由から抜歯をした方が良い場合があります。

-歯が中途半端に生えている場合、歯垢がたまりやすく、虫歯や歯周病の原因となりやすい。

-変な方向にはえてくる場合、頰を噛んだり、噛んだときの噛み合わせに悪影響を与えることがある。

– 歯が生えるスペースが足りないため、周囲の歯にあたり、隣の歯の根を吸収することがある。

– 根の方向が曲がっていたり、通常と違う形態をしている場合が多く、治療が困難な事が多い。

上記の様な理由から、親知らずは隣の歯に悪影響を与えることがあり、特に斜めや横にはえている場合は抜いた方がいい場合が多いです。 

親知らずを抜かなくても良い場合

以下の時は親知らずを抜かないで良い(または抜かない方が良い)場合もあります。また、移植で使える場合もありますので、当院では患者さんと相談し、抜歯について決定していきます。

・歯が口の中に全く出ていない場合:感染が認められ無い場合はそのままにしておくことがあります。

・抜歯することのデメリットが大きい場合:周囲に危険な神経や血管がある場合や、全身疾患等で抜くことによる身体的負担が大きいことが予想される場合は、抜く場合と抜かない場合のリスクとベネフィットを比較し、判断いたします。

・機能している場合:歯がまっすぐ生えており、歯ブラシなどで管理出来る場合や、入れ歯やブリッジの土台となっている歯、または将来的になる可能性が高い場合は残すこともあります。

・しっかり管理できており、将来的に移植で使える場合:他の歯で近いうち抜歯になりそうな歯がある場合は、移植の可能性について説明を行い、希望に応じて抜歯を一時的に見合わせる場合がございます。

再植と移植(歯牙移植)

 

抜歯の時期や方法

親知らずの抜歯時期は、お口の中の状態に応じ変化しますが、基本的には年齢がお若いうちに抜くことをおすすめします。骨が柔らかいため、抜くときに術者・患者共に負担が少なく、抜く時間も短縮できる可能性があります。また、年齢を重ねていくと、高血圧や糖尿病など全身的な疾患を併発する場合があります。その場合は麻酔の量や抜歯後の管理などをより慎重に行う必要があったり、治りが悪くなったりなどのリスクがあります。そのため、抜歯をした方が良い場合は、担当医の先生と相談し、できれば早めに抜いた方が良いかもしれません。

抜歯の方法に関しては、歯の生え方や位置により大きく異なります。横向きにはえていたり、骨の中に埋まっていたりした場合は歯茎を切開したり、骨を削ったり、歯を分割したりする必要があるかもしれません。怖いかもしれませんが、抜歯中は麻酔をしっかり効かせますのでご安心下さい。

また、当院では歯科用のCT(CBCT)があり、抜歯する際に撮影を行うことで、歯の生えている方向や歯の正確な位置、根の曲がり具合を3次元的に解析することが出来ます。それにより、通常の平面的なレントゲン写真に比べ早く、安全に抜ける可能性が高くなります。

抜歯後には、腫れや痛みが生じることがあります。痛みは、抜歯部位に氷を当てることで軽減することができます。また、痛み止めの処方もありますので、医師に相談してください。

上の歯と下の歯抜く時にどちらが大変?

基本的には下の歯を抜くほうが大変な事が多いです。理由としては「骨が下の顎のほうが硬く、分厚いことが多い」「麻酔がやや効き辛い」「注意すべき神経や血管が上あごより多い」「歯の生える方向が下の方がバリエーションが多い」などがあげられます。しかしながら、これらの因子を歯科用CTや麻酔をしっかり行う事でできる限り排除することができます。

また、当院では口腔外科専門医が月に一度来院し、抜歯などの専門的な処置を行っております。大学病院と同じレベルでの治療が可能ですので、ご安心ください。(全身麻酔や鎮静などの処置は行っておりません。ご相談いただければ、連携病院へのご紹介をいたします)

 

抜歯後の腫れや痛み、アフターケア

抜歯後は、出血や腫れが生じることがあります。横にはえている親知らずを切開や骨を削って抜いた場合は約1〜2週間程度の腫れを想定して頂ければと思います。痛みに関して歯鎮痛剤を服用することでほとんど抑えることが可能です。抜歯後に出血する場合はガーゼを噛むことで止血することがほとんどです。気持ち悪いからといって、うがいをしすぎたり口をゆすぎすぎることで、通常より治りが悪く痛みがでてしまうことがありますので注意して下さい(ドライソケット)。

また、お口の中を冷やしすぎても血流が悪くなり、治りが悪くなることがあります。担当医の指示に従い、術後の管理を行って下さい。

以上のように、親知らずの抜歯後はいくつかの注意点がありますが、それらを守ることで、スムーズに回復することができます。もしも何か不安なことがあれば、遠慮なく歯科医師に相談することをおすすめします。

まずはお気軽にご相談ください。

親知らずの抜歯についての相談・ご希望の方、板橋区桜川(上板橋駅)の歯科鈴木医院へ!

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